九時六時。
38時間したらTさんに会える。こんばんは、本マグロです。
今日は大人の階段を上った。
と言うわけで、今朝Tさんが出かける前くらいに目覚めて、Tさんがバスに乗るのを聞く。
それから二度寝。
10時半くらいに起床。
具合が悪い。
でも冷凍ご飯と豆腐と昨日作ったトマトスープを食べた。
出勤。今日は曇り。
具合があまり良くなくて、右の肋骨くらいが痛くなって、具合悪くなって、いつものパターン。
もうこうなるとどうしようもないので、精神安定剤を半錠飲んだ。
今日の前半は体調が悪かったのでテンションがなかなかあがらなかった。
精神安定剤が効いて、頭が回らなくてうまく話せなくなったりしたけど、それから時間が経ったらちょうどいい具合にフワフワしてきた。
休み時間にはチョコチップクッキーを食べた。
休み明けもまだ少し具合悪かったけど、無視してたらだんだん調子が良くなってきて、最後にはめっちゃ笑っていた。
あと一日。
今日の10時チャレンジは大成功。
退勤を押して、近所の居酒屋で職場の人と飲んだ。
これが悪夢の始まりだった。
途中から教育担当のUさんと、ホテルで働いてる別会社のDちゃんが日本酒を飲み始めて、グイグイ飲んでて、やばそうだなーと思ったらもう手遅れだった。
Dちゃんはわかりやすく顔が赤くなっていて、ぐでんぐでん。
Uさんは見た目大丈夫そうだったけど、実は結構泥酔だった。
数人は終電があったので早めに帰って、残ったのが、その二人と、K君。
K君は明日から北海道旅行で4時起きらしい。しかも弱冠二十歳。
とりあえず店に迷惑はかけれないので外に出た。
けど、DちゃんもUさんもベロッベロでまともに歩けない状態。
しかもDちゃんは盛ってUさんにキスしようとしたりするし。
K君と協力してなんとか二人を引き離して、Uさんを私の家に連れて帰ろうとするけどDちゃんが乱入してきたりして。
途中でもうUさんは転んで倒れてそのまま起きなくなり。
それから、Dちゃんもやってきて倒れて、さりげなくUさんにセクハラ。
K君がそれを引きはがして中国語で叱る。
二人がベロベロになった時に、副支配人にホテルに泊まれるかだけ確認のメッセージを送っておいた。
通常料金で案内できると言っていたので、とりあえず「わかりました。ありがとうございます」と送った。
そして二人が倒れて道端で寝ていた時に副支配人から着信があって、「とりあえずUさんはどうにかしてやる。」と車で駆けつけてくれた。
副支配人とK君の二人がかりでUさんを車に乗せる。
その間私はDちゃんを押さえる係。
ああ、そういえばUさんが転んだ時にカバンに入っていた黒酢の瓶が割れて、黒酢が地面に広がった。私とK君は血かと思ってビビった。
Uさんのカバンは黒酢が染み出していた。
車にそのまま置いたらまずいと思い、Uさんのカバンを自分の上に置く。
それから、副支配人が私のアパートまで送ってくれて、K君がUさんをかついでうちまでいれてくれた。
とりあえず寝かせる。
吐いたら困るのでとりあえず使っていないボウルにビニール袋をセッティングして置いておく。
そしてTさんに電話。
私は酔っ払いを介抱したことがないので、本当にどうしたらいいのかわからなかった。
Tさんは的確な指示をくれた。
私はコンビニにポカリとかウコンの力を買いに行った。
それから、Uさんがトイレに行きたいというのでトイレに連れて行ったらそのまま寝てしまったので、無理やり風呂に入った。
ついでに浴槽で酢まみれになった服も洗った。私の服と、Uさんの制服ズボン。
それから、風呂から出て、髪を乾かした。
そして、Uさんがどうなったか確認するためにノックをしたけど返事が無かったので、大丈夫ですか?と普通にドアを開けたら、トイレの床がゲロまみれになっていて、Uさんは風呂場に立っていた。
私は思わず「うおぉ……」とつぶやいて、ドアを閉じた。
Uさんは少しこちらを振り向いた。
ゲロ。
私は嘔吐恐怖症で、もちろん他人のゲロも本当に苦手だ。
気持ち悪くなっている人を見るだけで自分まで気持ち悪くなるレベルで苦手だ。
だが、今、私の家のトイレが、ゲロまみれになっている。
せっかく作ったビニール袋もむなしく、床一面にゲロ。
どうしたらいいんだ……人のゲロの掃除なんて無理…
と考え込んでいたら、ドアの下からゲロが廊下に染み出してきていたので、問答無用で掃除することとなった。
幸い、前にMが泊まりに来た時になぜかビニール手袋を買ってきていて、それがあったので、それとティッシュを使ってとりあえずゲロを回収。
Uさんはずっと「ごめんなぁ…」「ここ本マグロさんち?」「ほんまごめんなぁ…」と言っていた。
謝るならあんなに飲むなよ…いい大人が…と思った。
それから、ちょうどこの間キッチンハイターを買ってきていたので、それと雑巾を使って掃除。
最初は平気だったけど、だんだん臭いがしてきて、つらかった。
Uさんは「手伝う」と言ってくれたけど、私は、いやいいですよたぶん一人でやった方が早いんで寝ててください、と伝えて自分でやった。
一通り掃除し終わった後、ゴミを捨てつつ、ティッシュがなくなったのでコンビニで色々買ってきた。
Tさんがずっと通話に付き合ってくれて、どうやって掃除したらいいかとかも教えてくれて、本当に優しかった。
私はもう涙が枯れてるから、全然泣けなくなっちゃったけど、今日この時だけは泣けそうだった。
めっちゃTさんに会いたかった。そのまま東京に行ってしまいたかった。
それから帰宅して、また拭いて、拭いて、拭きまくって、浴室もシャワーで流して、臭いは少しだけ減ったかな?
盛大にゲロったUさんは今リビングの床に敷いた掛け布団の上で寝ている。
私は日記をそろそろ書き終える。
さっきまでずっとTさんが通話に付き合ってくれた。
本マグロのためならなんでもできる、と言っていたけど、私は無理してほしくないよ。
そういえば、Uさんを家に連れてくる時、Dちゃんのことを一旦放置した。男だし、寝っ転がっていたので。
K君と副支配人曰く、戻ってみたらDちゃんはいなくなっていたのでそのまま帰ったらしい。
それから、私がTさんと通話している時、DちゃんからめっちゃLINE通話がかかってきていた。
まぁTさんと通話しているから全部不在着信になっていたけど。
それから、通行人からメッセージが送られてきた。
助けてもらえないかと。
もうすでに一人収容しているのにこれ以上は無理だ、と思って警察に通報してもらった。
そのあと副支配人に今日のお礼とお詫びとそのことを報告したら、とりあえず明日支配人には報告しようと言われた。
Dを放置したことは、副支配人の判断だと言っていいからと。
怒られても怒られなくても、どっちでもいいけど、飲んでもいない副支配人を巻き込んでしまったのは本当に申し訳なかった…。
本当に自分の経験の浅さを思い知った。
これが社会なのか…
いい大人がお酒の量をコントロールできないとは思ってなかったし、人の家でゲロを吐くとも思ってなかった。
お酒、飲んでいるうちに止めておけば良かった。
あ、そういば、今日一緒に飲んでいて終電で帰ったMさんから、餞別をもらった。
練り香水だった。
良い匂いがした。センスいいなぁ。
さて、そろそろ少しだけ寝よう。
起きたら洗濯。